フッ化物塗布の利点などについて

■始めに

皆さんは幼少時に虫歯予防のために歯医者さんでフッ素を塗ってもらった経験はありませんか。
地域などによってはフッ素の水溶液でうがいだとかをしたり、
最近では歯磨き粉にフッ素が入っているものが出回ったりもしています。
しかしフッ素とは一体何者で、どのような効力を持っているのかを答えることができる人は少ないかと思います。
今回はそんなフッ素を初めとしたフッ化物塗布についての知識を一緒に深めていきましょう。

■フッ素?フッ化物?そもそもどんな物質なの?

最初に答えだけ言ってしまうと、フッ素は「元素名」であり、
水や食品中の無機のフッ素が「フッ化物」です。
まぁ簡単に言ってしまえばフッ素がなにかに溶けている状態とでも捉えてもらえば良いかと思います。
フッ素は地球史を語る上でも重要な物質です。
またフッ素は必須元素と言われており、それが不足すると健康を保てなくなります。
といってもフッ化物は自然界に溢れており、
常日頃口にする食品には量の差はあれど、
ほぼ全ての食品に含まれて居ます。

■じゃあなんでわざわざフッ化物を塗布するの?

フッ化の歯への物塗布は、
萌出後(ほうしゅつ)の歯へ直にフッ化物溶液を作用させる方法で、
歯科医師や歯科衛生士などの専門家だけができる、
フッ化物局所応用法なのです。
主に虫歯予防に効果があります。

過去新潟県にある村ひとつを対象に全乳幼児へフッ化物の塗布を行う実験があったそうです。
実験では、生後10ヶ月から3歳を対象とし、2か月ごと年6回行われました。
結果は、乳歯の虫歯数が、平均で6.69本だったのが2.04本と、なんと69.5%の減少しました。
また、3歳児で虫歯がまったくない人の割合は、17.7%から51.5%へと増加し、虫歯予防の効果が現れました。
フッ化物歯面塗布を行う期間に関して、歯の萌出期から交換期を通じて、萌出間もない時期の歯へ行うことが効果的とされています。
萌出直後の歯そのもののエナメル質は、虫歯になりやすい反面、フッ化物が取り込まれやすいからです。

可能であれば、0~15歳のあいだで年2回以上、定期的に塗布が望ましいとされます。
これは15歳ごろまでに親不知を除くほぼすべての永久歯が成熟するからです。

■問題点はないの?

フッ化物塗布は、使用するフッ化物溶液の濃度が9,000ppm(パーツ・パー・ミリオン)という値です。
これは非常に高い値で、安全性などの観点からも気軽に家族が子供に塗ってあげることはできません。

医療機関にて、歯科医師・専門家による対処が必要です。
手間やコストがかかるのでどうしても費用がかさんでしまいます。

また、フッ化物塗布が効果的な世代が出てしまい、
15歳を超えたあたりから効果が薄れてしまうのも問題です。

乳幼児などの世代では歯の特性上や自身で管理できない特性を鑑みれば、
かなり良い虫歯予防の手段であると言えます。